エゼキエル戦争は今スグには起こらない

エゼキエル戦争がもうすぐ起こる!その前に携挙が起こる!とまたもや騒がれています。何かあると携挙と結び付けるディスペンセーション信者。恒例行事です。

 

もちろん、エゼキエル戦争が現世代に起きる戦争であれば、やがて起きる状況には繋がって行きます。しかし、その場合、反キリストが現われてからでないと起こりません。

また、ミレニアムに起きる可能性もあるかもしれません。

私は、どちらかのタイムラインだと考えています。

しかし、艱難時代前にエゼキエル戦争が起こるという説は誤りです。

以下に、状況をまとめてみたので読んでみて下さい。

この大惨事が起きる時期は、既に艱難時代に突入していることが読み取れます。

 

 

エゼキエル戦争は、エゼキエル38-39章に預言されている、北方から来るゴグという君主とその同盟国々がイスラエルに侵攻するものです。この戦争の時、神がイスラエルを守って奇跡的に救い出し、ゴグやその同盟国々を滅ぼすことで、世界中に神の栄光を示すと書かれています。その中で、大地震が起こることも預言されています。

エゼキエル戦争の時に起きる大地震は、神が自ら行う最後の審判であることが、エゼキエル38:18-23に書かれています。

その日、わたしはゴグに対して憤りを発し、熱い怒りをもって言う。ゴグがイスラエルの地に攻め入るとき、わたしの怒りは顔に現れる。 わたしは憤りに満ちて言う。その日、イスラエル地に大地震がある。 海の魚や空の鳥や野の獣や地に這うものや地上のすべての人は、わたしの前に震えおののき、山々はくずれ落ち、がけは崩れ、すべての城壁は地に倒れる。 わたしはゴグとその軍勢と多くの民とを攻めるとき、雹や火と硫黄を降らせる。 わたしは自分の聖なる名を多くの国々に知らせる。そして彼らはわたしが主であることを知り、イスラエルの聖なる者であることを知る。

神が自分の怒りを表すために大地震を起こし、ゴグやその同盟国々を滅ぼします。また、神は自分の栄光を示すために雹や火と硫黄を降らせます。この審判は、神が自分の名を世界中に知らせるために行われます。神は自分が主であり、イスラエルの聖なる者であることを証明するためにこの審判を行います。

 

 この大地震で死者数は明確に記されていませんが、ゴグやその同盟国々の軍隊は大勢亡くなることが示唆されています。エゼキエル39:4-5には、次のようにあります。 

あなた(ゴグ)とあなたと共にいるすべての軍勢と多くの民とを山々に倒れさせる。わたしはあなたを空の鳥や野の獣に与える。あなたは野に倒れる。わたしがそう言ったからだ。あなたはイスラエルの地で倒れる。あなたもあなたと共にいるすべての民も。  

 

この大地震の規模はどれくらいか明確に書かれてませんが、非常に強力で壮大なものであることが読み取れます。エゼキエル38:20「山々はくずれ落ち、がけは崩れ」とあります。また、エゼキエル38:22「雹や火と硫黄を降らせて彼ら(ゴグやその同盟国々)を攻める」とあります。これら記述から、この大地震は神が自ら行う最後の審判であり、人間が想像する以上のとてつもない破壊力を持つものだと考えられます。

 

エゼキエル戦争は、反キリストが神殿に荒廃の憎むべきものを設置し、自分を神と称することで、イスラエルを裏切り、彼らを迫害するようになった後に起こると考えられています。この時期は、艱難時代の中間以降にあたります(マタイ24:15-22)。 

エゼキエル戦争は、神がイスラエルを守って奇跡的に救い出し、ゴグやその同盟国々を滅ぼすことで、世界中に神の栄光を示すものです(エゼキエル38:18-23)。このことは、イスラエルや他の国々の多くの人々を神に回心させる大きなきっかけとなります(エゼキエル39:21-29)。世界の多くの人々が神に回心することにより、反キリストの支配に対する抵抗となります。 

エゼキエル戦争で使用される武器は、核兵器放射能兵器などの大量破壊兵器であり、鉄や鉛などウランが含まれた有害なものであり、イスラエルはこれらを7年間燃やして処理することになります(エゼキエル39:9-10)。

この武器は反キリスト軍に対抗するためにも使われる可能性があるとも分析されています。反キリスト軍は、艱難時代の後半にイスラエルや他の国々を攻撃し、ハルマゲドンの戦いを引き起こします。イスラエルは神から与えられた武器を用いて反撃し、最終的にキリストが再臨して反キリスト軍を滅ぼすまでは、自分たちで戦うことが考えられます。

武器を7年間燃やすという見解は、文字通りの7年間を必要とするのではなく、完全性と終わりを意味する象徴的な数字7であるという主張も存在します。エゼキエル38章の戦争は、大いなる患難の終わりに起こるハルマゲドンの戦いの前触れとして起こると示唆されています。