聖書の神と日本の太陽信仰

前回まで、太陽神の側面を書きました。

太陽神ラーについてでした。

 

太陽神について、まだ伝えてない大事なことがあります。

それについて書きます。

 

前回のリマインドになりますが、世界には多くの太陽信仰(太陽神)が存在します。

一例だけでもこれだけあります。

太陽神として一番有名なのはラー神です。ラーはヤーウェの敵です。

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  • Ra — エジプト太陽神
  • Sol — 北欧太陽女神
  • Heliosギリシア太陽神
  • Arinna — ヒッタイト太陽女神
  • Surya — ヒンズー太陽神
  • Huitzilopochtli — アツテカ太陽神
  • Inti — インカ太陽神
  • Kinich Ahau — マヤ太陽神.
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訳)太陽信仰をしていた中心宗教は?

シュメールでもアッカドでも太陽神は中心的な位置を占めていましたが、シュメールのウトゥやセム語のシャマシュパンテオンの三大神には含まれていませんでした。

しかし、太陽神はインド・ヨーロッパ人の間で最も人気のある神々の1人であり、彼らにとっては神の力の象徴でした。

 

訳)今でも太陽神を崇拝する宗教は?
太陽信仰が盛んだった文化や宗教には、ペルーのインカ、ヨルダンのペトラの街を建設したナバテア、日本の神道などがあります。
南米インカ文明にとって最も重要な神の一人が、太陽神インティです。

 

キリスト教の中には、太陽信仰をラー信仰のみに捉える傾向があります。

もちろん、ラーは太陽神です。しかし、太陽神には、別の側面もあります。

またですが、実は、太陽(太陽神)にもパラドックスな意味が存在します。

 

 

実は、聖書の神ヤーウェも太陽神として捉えられていました。

こういう聖句が存在します。
 
主は太陽、盾。神は恵み、栄光。完全な道を歩く人に主は与え 良いものを拒もうとは
なさいません。万軍の主よ、あなたに依り頼む人は いかに幸いなことでしょう。詩編84:11-12
For the Lord God is a sun and shield; the Lord bestows favor and honor;
no good thing does he withhold from those whose walk is blameless. 
Psalm 84:11
 

しかし わが名を恐れるあなたがたには、義の太陽がのぼり、その翼には、いやす力を備えている。あなたがたは牛舎から出る子牛のように外に出て、とびはねる。マラキ4:2
But for you who fear My name, the sun of righteousness will rise with healing in its wings; and you will go forth and skip about like calves from the stall.  Malachi 4:2

 

威光の輝きは日の光のようであり そのきらめきは御手から射し出でる。御力はその中に隠されている。ハバクク3:4

His radiance is like the sunlight; He has rays flashing from His hand,
And there is the hiding of His power. Habakkuk 3:4

 

罪のゆるしによる救を その民に知らせるのであるから。これはわたしたちの神のあれみれみ深い みこころによる。また、そのあわれみによって、日の光が上から わたしたちに臨み、暗黒と死の陰とに住む者を照し、わたしたちの足を平和の道へ導くであろう」。ルカ1:78-79
Because of the tender mercy of our God,
With which the Sunrise from on high will visit us,
To shine upon those who sit in darkness and the shadow of death,
To guide our feet into the way of peace.  Luke 1:78-79

 

 太陽は、すべての生物・植物の命の光と熱など、エネルギーの源流であるゆえ、

古代、旧約聖書の民は、ヤーウェをSolar God/Sun God(太陽神)として崇めていました。

 

深く調べて行くと、❝太陽神❞についても一筋縄ではいかないところがあります。

こういう複雑さが古代史や文化の おもしろいところです。

 

ラーも太陽神、ヤーウェも太陽神。お互いに敵同士。

これも陰陽であり、パラドックスに感じます。

 

新約聖書では、象徴的に理解出来るのはこの箇所です。

世を照らす光=太陽🌞    

 

 

日本の太陽信仰は、どちらから来ているのでしょうか?

 

私は、ラーとヤーウェの2つの太陽神の文化が入って来ていると考えます。

日本はヤーウェだけではなく、イシュタール神、アシュラ神(柱信仰)など異教の神々の信仰もシュメール・メソポタミア文明から入って来ています。

 

しかし、日本の天照大御神(アマテラス)に関してみるならば・・・

私は、ヤーウェを太陽神として崇めたルーツから来ていると確信しています。

1つの理由として、アマテラスが対立していた相手がスサノオでした。

日本の神話ではアマテラスが女性、聖書ではヤーウェが男性として描かれていますが、本来、神様は霊の方なので、男性・女性という性別はありません(それぞれが、女性の愛、男性の力強さのイメージを象徴した喩えです)。

また、伊勢神宮のイセは、預言者イザヤや名前から由来したと言われています。

伊勢神宮が日本の神社の中心であることは、日本人がヤーウェ=イエスキリストに

霊と誠(まこと)とをもって帰郷する必要があるのを感じます。

愛国心からそうするのではなく、愛神心ONLYです。愛国心は、自分たちは特別だとして他国の人を上から目線で見る傾向に走る可能性があります。

 

神様の愛は全世界の人に平等に注がれています。

神は人を偏り見ない。使徒10:34~38

また、私たちの国籍(本国)は天にあります。
しかし、わたしたちの本国は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを、わたしたちは待っています。フィリピ3:20

あなたがたはもはや、外国人でも寄留者でもなく、聖なる民に属する者、神の家族である。エペソ2:19

国家間の政治のもつれが生み出す派閥をみて、憎しみに駆られるなら罠にかかります。第三者として、冷静に捉え平和を願うことが賢明です。なぜなら、やがて、地上にあるものは国家も含め すべて過ぎ去ります。永遠に残るものは神だけです。

 

様々な新興宗教が蔓延していますが、教祖がいる組織は全部間違いです。信頼できる方は、唯一、神であるイエス・キリストだけです。

お釈迦さんも369の世を指し示しています。イエスキリストが治める世のことです。

これについての説明は未だ終わっていませんが、混乱を招くことも想定し、どう説明すればよいのか判らないので現在保留中です。

 

あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。ヨハネ8:32

愛する者たち。霊だからといって、みな信じてはいけません。それらの霊が神からのものかどうかを、ためしなさい。なぜなら、にせ預言者がたくさん世に出て来たからです。1ヨハネ4:1

彼らはこの世の者です。ですから、この世のことばを語り、この世もまた彼らの言うことに耳を傾けます。私たちは神から出た者です。神を知っている者は、私たちの言うことに耳を傾け、神から出ていない者は、私たちの言うことに耳を貸しません。私たちはこれで真理の霊と偽りの霊とを見分けます。1ヨハネ4:5-6

 

古代キリスト教の文献の多くの箇所においても、イエス・キリストをマラキ書4:2を引用から、❝the sun of righteousness(義の太陽)❞、❝ rising sun (昇る太陽)❞として喩えられていたようです。


追伸)それであっても、一般的には❝太陽神❞は ラー神のことを指しています。

(ラー神はバアルやモレクやルシファーの代名詞です。)

今回は、キリスト教の世界ではあまり知られていませんが、太陽神がヤーウェのことを指している歴史が存在することを お伝えしました。海外のキリスト教徒の1~2割ぐらいは、このことを知っていると思います。日本のキリスト教徒でも神道に理解を持つ人は知っています。

キリスト教徒といっても様々な思想背景を持っていますので、皆が同じではありません。